









(20゜N 89゜W)
ちょうどよい気候のメキシコであるが、私は風邪と咳に苦しんでいる。どうやらクスコからリマへの帰りの飛行機も天候不順のため遅れ、寒い空港でずっと待っていたのが原因らしい。
メリダ行きの飛行機に乗るため、メトロを乗り継いで空港に向かう。メキシコシティは世界で1、2を争う人口を持つ大都市で、地下鉄、バスが発達しているとはよく言われることである。しかしながら、そのメトロの駅は安普請と言わざるを得ない。どういうことかと言うと、対向する上り・下りのホームが1本の通路で結ばれていて、運がわるければ上りの列車に乗るのにいったん下りのホームに昇り、そこからまたくだって・のぼって ようやく上りのホームに到着 といったぐあいになるのだ。スペースも費用も、このような工法だと少なくてすむのだろうが、日本の地下鉄のように、ユーザに優しい設計とは言いがたい。おまけにエスカレータも少ないから、風邪に苦しんでいる私にはちときついのである。
Aero Mexico の発着はT2(第二ターミナル)。 このターミナルは国際線と国内線の共用になっている。さすがにメキシコなので、アメリカ行きの便が多い。電光掲示板がニューヨーク・ロス・ヒューストンなどの行き先を示している。
チチェンイツァはユカタン半島の付け根に位置するマヤの遺跡である。マチュピチュなどのインカの文明よりも1000年近く古い文明がマヤ文明である。巨大なピラミッドは、マヤの最高神ククルカン(羽毛のあるヘビの姿の神)を祀る。ピラミッドの階段は4面の91段を合計した364段に最上段の神殿の1段を足すと、ちょうど365段である。北面の階段の最下段にククルカンの頭部の彫刻があり、春分の日・秋分の日に太陽が沈む時、ピラミッドは真西から照らされ階段の西側にククルカンの胴体(蛇が身をくねらせた姿)が現れる(ククルカンの降臨)。太陽暦の1年をマヤ人は365.2420日と計算していた。現代天文学がコンピュータで計算した1年は365.2422日。天体望遠鏡もないマヤ人がこのように正確に暦を知っていたというのは、驚異的である。
2/27のJALでバンクーバーを経由し、成田に向かう。椎名誠さんは「飛行機に乗り込んだときからその国がはじまる」(ロシアの飛行機ならロシアが、モンゴルの飛行機ならモンゴルがの意)とおっしゃっていたが、JALに乗った瞬間に「日本に着いた」ような安堵感がある。ビジネスクラスに入ろうとしたお子さんを「今日はそっちじゃないでしょ」とお母さんがたしなめる。「このお母さん、ちと嫌味だな」などと内心つぶやきながら(「今日は」のところが ^^)、日本での日常に戻りつつある自分を感じる。荷物の盗難など全く心配していない。19時間のフライトなので、どうやって風邪と咳をやり過ごそうか心配していたが、なんのことはない3人掛けの席は私一人。食事の時以外は、ずっと横になって眠ることができたのであった。

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- 2009/04/11(土) 11:13:14|
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(19゜N 99゜W)
2/20 LANAirの昼過ぎの便で、今回の旅の最後の訪問国メキシコに到着。11カ国目である。
到着したときはすでに日が暮れていたので、無理をしないでタクシー(127ペソ)でIndependencia(旧市街)のホテルに。
旅の後半の最大のテーマであったマチュピチュを無事見ることができて、なんだか緊張感を失った状態である。日本に帰る日も近いので、帰ったら仕事の算段も含め、何をしようかとついつい考えてしまう。もともとメキシコは、ペルーから日本へのトランジットというか、「ついで」みたいな位置づけなので市郊外のテオティワカンを見た後は、ゆったりとメキシコシティに滞在し、タコスやトルティーヤを肴に、テキーラを心ゆくまで飲み、ルチャ・リブレ(プロレス)でも堪能しようかというプランである。まあ、ここまで来ればチチェンイツァを見に行きたくなってしまうのも人情なのだが、そこまで頑張らなくてもよい。まあ、チチェンイツァ行きの見積もりだけは取ってみよう。
翌日、市内をぶらつく。旧市街といってもリマと違って安全である。皆さんくつろいで週末の散歩やショッピング、教会のミサを楽しんでいる。Seven-Eleven , KFC , MAC , Dunkin' Donuts , スターバックス ひとそろい何でもある。 とても便利 ^^) 足をのばして、Reforma地区(新市街)を歩く。大都市メヒコの中心地だけあって、高層ビルが立ち並ぶ。とくにZona Rosa は外国人旅行者の多い地区で、いかにも外国人たちが好きそうなおしゃれな店が多くある。日本人もたくさん見かけた。現地の人たちにして見れば「信じられない」くらいの高価な物を、「Oh! Cheap. Incredible! わー 安い! 信じらんなーい。」などと言いながら買い求めるシーンが頭に浮かんだ。それを現地の人たちがどんな思いで見るのかを思うといたたまれない。かくいう私自身も、ここで600ペソのリュックサック※1 を「安いなー」などと内心思いつつ買ったのであった。 ^^)
MexicoCity → Merida (2~3泊) → MexicoCity の見積もりをエージェンシーに依頼する。カンクンではなくメリダにしたのは、一つにはメリダのほうがチチェンイツァに近いこと。もう一つは、マチュピチュでお会いしたアメリカ人が教えてくれたようにカンクンの町はいまや一大リゾート地になっていて、私の好みに合わないからである。 MexicoCity ←→Merida の往復航空券(AEROMEXICO)が $137 メリダでのドミトリー3泊 $26 うーん 安い。これはチチェンイツァまで足をのばすよりないようだ。
テオティワカン遺跡までは、メキシコシティからバスで1時間ほどである。テオティワカンとは、「神々の都市」という意味で、極めて計画的に設計された都市である。太陽のピラミッド、月のピラミッドそして南北5キロにわたる道(「死者の大通り」)が基点となり各施設が配置されている。それぞれのピラミッドは巨大で、登り降りには何度も休憩しないと息があがってしまう。遺跡全体はコンパクトサイズであり、午前だけとか午後だけの訪問でも十分全体を見ることができる。
※1 旅の始めから使っていたもが、旅の中盤、ファスナーの具合が悪くなっていた。なんとか ごまかしながら使っていたものが、メキシコでついに閉じなくなったのである。このリュックサックにはお世話になりました。「長い間ご苦労さん!」
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- 2009/03/10(火) 18:40:57|
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(12゜S 77゜W)
ずいぶん長く滞在し、愛着を感じるようになったチリ(サンティアゴ)からペルー(リマ)に移動。空港から市内への移動は、タクシーを使わないというのが私のポリシーである。しかし、空港の案内係に聞いたら、「METROはない。バスはあるがconfusingである。タクシーに乗ったほうがいいわよ。」という答えであった。はじめての土地でconfusingになるのは、ちょっと心細い。ここはおとなしく彼女の助言に従うことにする。
空港から市内へのタクシー(35ソル)の運転手さんに、「旧市街は治安が悪くて、観光客が少ない。最近はもっぱらミラ・フローレス(リマの海寄りの地区)にお客が集まっている。」という情報を得る。
たしかに旧市街には、首都のどまんなかであるにかかわらず舗装ができていない道路がある。走っている車もみすぼらしいし乱暴な運転をする。チリでは見かけなかった光景である。通りを歩く人のうち、貧しい身なりの人の目配りは、こころなしか油断もすきも見逃さないというふうに見えてくる。たしかに物騒である。
泊まったホテルは1921年建築という歴史のあるホテルで、かつては栄華を誇ったであろうという面影が随所にある。写真はホテルの部屋とロビーのドームである。もう一枚の教会のように見える写真はなんとこれがエレベーター(Ascensor)なのである。客室の広さは申し分ない。正確に測ったわけではないが、日本のマンションでいうと、2部屋ぶんよりも広いであろう。さりとて治安が良くないというのは、心細いものである。翌日はミラ・フローレスに移った。リマは、熱帯の低地にあるが、冷たいペルー海流の影響で日中以外は暑いとは感じない。年間わずか30~40mmの降水は、ガルアと呼ばれる霧雨となって降る。旧市街からミラ・フローレスに移った日の昼間、ビルの屋上あたりに煙のようなものが見える。「火事か?!」と思ったら、それがガルア(現地の人はニエブラ・・・単に霧 と呼ぶようである)なのであった。
Allpamamaというミラ・フローレスにある小さな旅行代理店で4泊5日のマチュピチュツアーを依頼した。このような形でツアーを組むのは、アユタヤ(タイ)・カッパドキア以来である。結果論だが、このツアーは正解であった。トランスポートもチケットも、宿も全く問題がなかった。このように現地の代理店を使うというのは、彼らのネットワークをフルに利用できる点で、日本の代理店を使うよりも優れていると思う。小回りがきいてよいのである。Allpamamaのサービスの良さは、あとでもう一度触れることになる。
スーパーで買い物をすると、店員は20ソル紙幣(邦貨たかだか600円)でも、真偽のチェックをする。しかも、私の見ている目の前で直前の女性客の紙幣が拒否されるということがあった。ことほど左様に貧しい国なのである。 ※1 救いは、チリより英語が通じること。これはありがたい。
リマでは、タクシーは庶民の乗り物として広く利用されている。ちょっとお金を持っていそうもないような人でも、気軽にタクシーを使っている。実際ミラフローレスと旧市街の移動は、結構距離があるのだが10~13ソル(邦貨300~390円)と、お手頃であった。
タクシーの運転手は「シートベルトをつけてくれ」と必ず要求してきた。よいことである。
関係ない話だが、ペルーの国民はタバコをほとんど吸わない。これまたよいことである。
バスに乗るのはなんだか怖い。ぎゅうぎゅうづめだし、乗り口でふんばっているバスの係員のおにいちゃんが行く先を大声で叫んで、お客を集めるのも怖い感じがする。結局ペルーでは市内バスには一度も乗らなかった。もっぱらタクシーを使ってしまった。
※1 2007年 一人当たりGDP
日本 $34,254 チリ $9,878 メキシコ $8,486 ペルー $3,910
ボリビア $1,379 カンボジア $597
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- 2009/02/21(土) 13:22:43|
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